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天穏 そやし水酛 無濾過純米酒 720ml

¥1,650
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完売しました。ありがとうございます。

室町時代の製法「そやし水酛」を天穏流に表現!
レトロ感ある味わい深いお酒ができました。

「水酛」という文字を大きくあしらった、こだわりのお酒が登場です('◇')ゞ
見慣れない方も多いかと思いますので、下の方に解説を書きました。ついつい長くなってしまいましたが、お酒の知識も味わいの一つと考えておりますので、お付き合いいただける方はぜひご覧くださいませ。

香り、味わい

穏やかな、ヨーグルトのようなミルキーで爽やかな香り。原料のお米の香りとも相まって、なんとなく雨のお寺やヒノキのような懐かしい香りが醸し出されている印象も。

口に含むと爽やかな酸味と甘みが広がりますが、お米の旨味やほのかな渋み、苦みがなめらかに全体を包み込みとてもなめらかな印象もあります。全体的に穏やかで、シャープさとなめらかさが同居しているような不思議な味わい。冷酒、常温はもちろん、お燗すると全体がさらに調和してとてもなめらか。
酸味が特徴的ではありますが突出しすぎることもなく、天穏らしく飲み飽きすることなく楽しめる純米酒となっております!

 

~~~以下うんちくです。~~~

「そやし水酛」とは

「そやし水酛」、またの名を「菩提酛」とも言う、奈良時代に確立された製法です。お酒を仕込む際のスターターとして「酒母」を造るのですが、その際に仕込み水に生のお米を入れ、お米の表面や空気中に存在する乳酸菌による乳酸発酵をします。乳酸による酸性状態の水は雑菌が繁殖しないため、それをもとにしてお酒を仕込む。それが「そやし水酛」という製法です。
香りや味わいにヨーグルトのようなキャラクターが感じられるのはこの乳酸発酵による味わいが存分に出ています。

現代の酒造りは雑菌の繁殖を防ぐために人工的に造った乳酸を酒母のタンクに入れることが多く、これは「速醸造り」と言います。速醸造りは一般的に広く普及しているためあえてラベルに書かれることはありませんが、失敗のリスクが低いため多くのお酒がこの製法で造られています。
水に生米を入れておくと乳酸発酵する…人の手の及ばない力によってお酒造りがされていると思うと、なんだかロマンを掻き立てられます。また、速醸に対して、水酛仕込みは自然の乳酸菌の力を借りる分失敗のリスクが高いものの、それだけ生物の多様な発酵作用を取り入れた酒造りができるというメリットがあります。ロマンと味わいの多様性を存分に感じられる水酛仕込みをぜひ一度お試しください。

 

SAKE DATA

板倉酒造(島根県出雲市)

原材料:米、米麹
アルコール度数:15%
日本酒度:+3
酵母:701号